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秋もおわりに

 毎日毎日きちんと更新されている方々のブログを感心しつつ拝見し、自分のふがいなさに落ち込みつつも一ヶ月ぶりの更新です。今回もこれまでに撮った写真をそえて詠んだ句や歌で綴ります。

  「故郷へ向かう特急しおかぜは吾を幼き頃に連れ行く」
しおかぜにて

  「松山や天守そびえて秋高し」 「秋うらら叔母の憎まれ口に笑み」 
  「スカスカとポットのお湯は空となり枕並べし旅の宿かな」

 叔母のお見舞いで、10月15日16日と四国松山へ行ってきました。関東、関西、四国そして私という親戚が一度に集まれる機会はそうそうありません。道後温泉に一泊して、親族会議ということで成年後見の状況も報告したりしつつ、でもやっぱり内実は互いの絆を確かめ合うものであったと思います。
 年を重ねるごとに、田舎に帰る機会が減っています。ノスタルジックな気持ちに誘われてしまいます。


  「秋の暮れ土手に漂ふ風と闇」
あきかぜの

 帰宅してから愛犬を連れての散歩は、いつも暗くなってからです。同じ時間でも日が随分短くなりました。いつも出会う愛犬家たちとも出会う機会が減りました。散歩をゆっくり楽しむというより、はやくオシッコとウンチをしてもらって・・・というのが本音でしょうか。

  「鈴生りの柿赤く染め山の暮」
やまのくれ

配達で行った集落での光景です。我が家の柿とちがって大木に鈴生りの柿。この一本にはたしていくつの柿の実が生っているのでしょうか。ちなみに我が家の細くヒョロとした柿の木でも、脱衣カゴ2杯分の柿がとれました。山峡で日の沈むのがはやくもう柿に日が当たっていませんが、夕陽をもろに浴びるとすごく綺麗です。


  「ハロウィンや木の葉も仮装の顔をして」
はろうぃん

 なんてことはないただの落ち葉です。今年の紅葉は、特に赤色がダメですねぇ。夏に雨が少なかったせいで・・とか、霜が降りたタイミングが悪かったから・・とか、ケヤキの木が病気になっちゃった・・と色々の説があるようで百年に一度の不作と言われています。でも楽しみ方はいろいろ・・ですよね。


  「秋日和抱つこおんぶに肩車」
せんたいしょう

 孫を連れて仮面ライダーのショーを見に行きました。早めに出かけたつもりでしたが、風船や綿菓子の無料プレゼントの列に並んでしまい、肝心のショーの立ち場所がなくなってしまいました。なのでショーの間ずっと肩車となってしまいました。お客さんも沢山であまり身動きもとれず、老体にはなんともつらい40分間でした。今時のお父さんお母さんは大変ですね。


  「葡萄枯るお疲れ様とお礼肥え」
おれいごえ

 昨今仕事で、生坂村の巨峰ぶどうの畑に肥料を運んでいます。収穫を終えたブドウ畑は閑散として、棚にしげる葉は、黄色や赤に紅葉し枯れていきます。農家の方々は今年の仕事の締めくくりとして、感謝の気持ちを込めてお礼肥えとして堆肥や有機肥料や化成肥料を畑に撒いて耕します・・・雪の降る前に。お二人は神奈川県は相模原市より移住してこられたご夫婦。私も住んでいたと話しているうちに、共通の知人がいることに驚きました。縁は異なもの味なもの・・ですね。


  「夜の明けてすでに天地の秋陰(あきかげり)
てんとちに

 朝の出勤の時、走らせる車を止めて見た景色。明るくなっていく空には、もう鱗雲が思いの外低く垂れ込めていて、はるか東の山すそには犀川がつくった朝霧が流れています。しっとりとした一日の始まりです。


  「滲みゆく雲ばかりにて秋の風」
にじむそら

 秋空の雲といえば鰯雲とか鱗雲。もっと形の無いものは秋の雲。縹渺と浮かんでは流れ、軽快に湧いては消えるのが秋の雲とか。「あれはクマさんで、こっちのは金魚」なんて楽しみはありません。見上げるには秋の空のほうが似合ってきた年齢になりました。


  「母と子に蒲団ひとつの陽の匂ひ」
ひとつふとんに

 娘が孫を連れて里帰り。二泊していきました。お昼寝の様子です。本人たちも気持ちいいのでしょうが、見ているほうも気持ちいいのです。


  「秋麗や湖面に遊ぶ光りかな」
あきうらら

 生坂ダム湖の水鳥公園です。対岸の国道19号旧道にトラックを停めて撮影しました。湖面の様子はいつも違います。風や鳥や景色の色やさざ波の大きさや・・・たまたま今日の光と波は私好みでした。


  「落日やひと足早く冬隣」
ふゆどなり

 まだ暦の上では秋ですが、夕陽も冬が近いことを目で教えてくれています。もはや赤々と燃えるような秋の夕焼けではありません。その光の中に雌雄つながって群れていた赤とんぼの影もめっきり少なくなり、滲んだような落日です。11月に入ったばかり、もう少し秋を楽しみたいものです。


  「白壁と吾の間の紅葉かな」
もみじとしらかべ

 この辺りでは今年の紅葉は赤色がダメなんて書きましたが、ところどころには綺麗だなと思える紅葉が見つかります。すでに盛りは過ぎていますが、ご近所さんのこの紅葉も土蔵の白壁を背景にしたときは、その赤色が思いの外映えて鮮やかに感じます。

 今日は11月6日です。昨日から今日にかけて、私の暮らしている安曇野市穂高柏原区の文化祭が開かれていました。昨日は午前も午後も夜も、今日も午後はそこへ出かけていました。地区公民館と家とを行ったり来たりしながら、このブログを少しずつ書いていました。文化祭の様子は次回の更新でと思います。

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hotahirox

Author:hotahirox
 いま58歳の男です。妻あり、子供3人はみな自立しています。
 信州安曇野に在住20年目です。もともとは瀬戸内海に面した今治の生まれと育ちですが、横浜や川崎で19年、その後自然や星の綺麗さにあこがれて妻の故郷に引っ越してきました。一昨年から長男一家が同居し、大人4人子ども2人コーギー1頭の暮らしです。
 
 

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